ルキノ・ヴィスコンティ

2020.01.09 Thursday 19:28
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    JUGEMテーマ:映画

     

    『ベニスに死す』のラストシーンが印象的で、リド島の砂浜へ船で渡ったのが30年前になる。

     

    思い起こすと、ヴィスコンティ監督の作品はその一作と『郵便配達は二度ベルを鳴らす』しか観たことがなかった。

     

    そして、今回二つの名作を観ることが出来た。

     

     

    はじまりから狂気性がスクリーンに漂い、こんなにも物語の展開に胸が騒いだ作品は今までに無いほどだった。

     

    教授と呼ばれる、絵画の収集家のもとへ現れた若者たち、その中でも一人の美青年によって、静かに余生を過ごすことが変化する。

     

    ヴィスコンティ自身がバイセクシャルということで、『ベニスに死す』もそうだが、綺麗な顔立ちの青年、ヘルムート・バーガーはイブ・サンローランの衣装を纏い美しさを放っている。

     

    その14年前の美青年はアラン・ドロンである。

     

     

    こちらの作品が私は大好きだ。

     

    はじまりは『ゴッドファーザー』を彷彿する。

     

    もちろん、こちらの方が先である。

     

    同じイタリア人のコッポラは影響を受けたのだろう。

     

    彼だけでなく、多くの世界の監督はそうだったと思う。

     

    音楽がニーノ・ロータだからさらに結びつく。

     

    正月に『ゴッドファーザー』を3部作続けて観たばかりだから、かなり深く繋がった。

     

    こちらも五人兄弟という話だ。

     

    原題は『ロッコと彼の兄弟たち』

     

    父親が亡くなり、イタリア南部の田舎から、ミラノという都会に家族で出てくる。

     

    生活、いや、生きていくために兄弟が足掻きながら、街に浮遊する欲望に飲まれ、もがき最悪の結果を招き起こす。

     

    それでも希望は捨てない。

     

    自分がダメなら弟だけでも。

     

    どん底にいる娼婦に投げかけるロッコの言葉。

     

    「人生なんて考え方一つだ」

     

    「悩んでも始まらない」

     

    自分の悩みの前に、今日生きていけるのかが問題であり、やりたいことではなく、やらなければならないことで一日が過ぎていく。

     

    それに比べれば、やりたいことができる私ははるかに恵まれている。

     

    そんな中で不満や悩みを抱えるなんて贅沢なのだ。

     

     

    このロッコ役がアラン・ドロンである。

     

    初めて観たのは子供の頃のテレビのCMだったが、素晴らしい俳優であることをあらためて知り感動した。

     

    かっこいいというのはもちろんだが、この人はかっこいいというときにかっこいいのだ。

     

    ずーっとかっこいいんだと、物語の展開を邪魔するのが、アラン・ドロンは役として一人の男で見せていて、ここでかっこよく見せて欲しいというところで見事にかっこよく魅せる。

     

    スターの中のスター。

     

    『太陽がいっぱい』と『冒険者たち』がまた観たくなる。

     

     

    どんなに厳しい風が吹いてこようと前に進む。

     

    177分に1秒とも無駄のない、勇気を与えてくれた傑作でした。

     

    BOBI

    category:映画 | by:bobi kazunaricomments(0) | -
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