『LORO』

2019.12.11 Wednesday 19:09
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    初めての劇場は見つけるまでも楽しみ。

    駅から少し歩いたところで、ずいぶん立派な建物が閉店したんだなぁと思って調べてみると、三越だった。



    色々と周りを見ながら歩く。

    少女達が、スケートをする公園はクリスマスのデコレーションを待ちわびている。

    少し寂しくなって来た「美術館通り」を歩くと、千葉美術館の手前にあった!



    どうしても観たい映画があったから来たんです。



    八街での仕事帰りに寄れるぞと思ったので。



    観たかったのはこれ。

    東京は有楽町でしかやってないんだけど、時間が合わなくて、この「千葉劇場」を見つけた。

    「やっててくれていて、良かったです」と店員さんに言ってチケットを購入した。


    『LORO』

    前に書いたが、パオロ・ソレンティーノ監督の最新作。

    今一番とも言えるほど好きな監督作品なら何としてでもと思い。


    タイトルを直訳すると「彼ら」。

    その名の通り、内容はイタリアの政治家、首相も務めたシルヴィオ・ベルルスコーニ氏とその周りの人と欲望を描いている。

    相変わらず、オープニングの音楽と映像は動く絵のように始まり、こちらに考えさせるのが心地良い。

    人間の持つ欲望というものを徹底的に美化して描くことで、その裏側の穢れを引き立たせ、鎧と虚飾に隠された人間の真実を垣間見せる。

    欲望は欲望を生み、下着のように欲望に囲まれると、その価値は何なのかが分からなくなる。

    そこに気付くか、麻痺したままか、気付いて新たな道を歩こうとするか、その沼に嵌っていくことで人生を満たしていくか。



    前も書いたかな、誰が言ってたか思い出そうとするが出てこない。

    「持っている者は失う恐怖がある、持っていない者には、あらゆるものを持つことができるという可能性がある」

    後者の私は、今日もいっぱい得ることがありました。


    最後のクレジットが上がり切り、灯りが場内を照らす。

    小さいけどとても良い劇場でした。



    入るときと変わった男の店員さんに「ありがとう」と言って、ドアを開けると、傘を持った女性とすれ違った。

    外に出てみると、雨が降っている。

    今朝の天気予報、当たったなあ。

    傘を持たず、バス停に走った。

    BOBI
    category:映画 | by:bobi kazunaricomments(0) | -
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