『おらおらでひとりいぐも』

2019.10.05 Saturday 14:55
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    JUGEMテーマ:映画

     

    素晴らしい作品と出会いました。

     

    読み終えた時にあたたかい涙が溢れてきました。

     

    若竹千佐子さんは岩手出身の主婦で55歳から小説講座に通い8年後の63歳で執筆した処女作で芥川賞を最年長で受賞した。

     

    夫に先立たれ息子も娘もそれぞれの家庭を持ち、一人で住んでいる老女がこれから迎える死というものに向き合い、これからどう生きていくかを自分の中の大勢の自分と対話していくお話。

     

    方言と標準語をリズミカルに使い、三人称と一人称を織り交ぜて語る文体は心地良い。

     

    そこには自分が幼少の数年だが東北に住んでいたから、両親や親戚の言葉が体に埋もれていて、作品を読むことで浮かび上がってきたからかもしれない。

     

    大体の意味は分かるし、スムーズに読んでいけた。

     

    何十回と辞書を広げて使われている漢字や言葉を調べたけどね。

     

    タイトルを標準語で言えば「私は私で一人で行く」

     

    いぐも、は行くもの、というような決意の「も」だと思う。

     

    いく、も行くと逝くが重なっているんだろうなあ。

     

     

    こういう年老いた主人公を描いた小説を「玄冬小説」というそうです。

     

    死を前にした、年輪を重ねないと気づけないことかもしれないが、若いうちからこういう風に考えて毎日を生きていければ充実な時間を過ごしていくのだろう。

     

    それができないから人生なんだろうけどね。

     

    俺も俺で一人で行くぞ。

     

    BOBI

    category:小説 | by:bobi kazunaricomments(0) | -
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