『ドッグマン』

2019.09.03 Tuesday 00:18
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    第61回カンヌ国際映画祭グランプリの『ゴモラ』を観たのが8年前、そのマッテオ・ガローネ監督の最新作を観てきた。

    映画はその人それぞれの感性に触れて、好き嫌いがあるものだが、私はイタリア映画が好きだ。

     

    犬のトリミングサロンを経営するマルチェロが犯罪を手に染めるシモーネという友人との付き合いで人生が揺れ動いていく不条理なクライムストーリー。

     

    主役のマルチェロ・フォンテという役者がコミカルもドラマティックも兼ね備えた演技、特に目の表情が見事で、カンヌの主演男優賞を受賞したことも頷ける。

     

     

    シモーネの力で制圧していくやり方で周囲もマルチェロも手を出せず従うばかり。

     

    警察に届けて逮捕されたって、数ヶ月後にはまた出てきて何倍もの被害を被るということで指を加えて見ているだけとなってしまう。

     

    犬が好きということからも分かるマルチェロの本来の優しさが、何度も損をしているにもかかわらず友シモーネに法律も無視し気持ちを寄せる。

     

    報われない優しさ。

     

    優しさって何だろうって考える。

     

     

    イタリアの映画はいつも絵の綺麗さ、色と言えばいいのか、映像が素晴らしい。

     

    それは美しいシーンだけではなく残虐なシーンでは締め付けられるような苦しさを与えてくれるということだ。

     

    あと、音楽がやはり見事で、実に効果的に使う。

     

    今一番好きなパオロ・ソレンティーノ監督と同様、やはりフェリーニ、ヴィスコンティ、デ・シーカからレオーネ、トルナトーレなど多くのイタリア映画監督は皆音楽が魅力的だ。

     

     

    30年前にイタリア9都市を旅したがただの街の一風景もが観光スポットと思えるほどだった。

     

    こんなところで生きていたら感性が豊かになると思ったものだ。

     

    しかし、それは日本だろうがどこの国、どこの場所でも自分のインプットの仕方なのだろうと考える。

     

    大きく見る、または大きさの中に埋もれている点を見つける、見えない部分を想像する。

     

    いつも通る道や見慣れた場所を視界に入るものとして見るのではなく。

     

     

    最後に、犬が可愛かったなあ。

     

    マルチェロと親子であり友人の関係が喜ばしく、気持ちが温かくなった。

     

    BOBI

    category:映画 | by:bobi kazunaricomments(0) | -
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