『晩年』

2019.05.18 Saturday 20:42
0
    評価:
    太宰 治
    新潮社
    ¥ 562
    (2005-10)

    JUGEMテーマ:読書

     

    太宰治最初の創作集で「晩年」というタイトル。

     

    短編が15編収められているがそれぞれ異なるタイプの作品で、デビュー当時から才能を発揮していたのが分かる。

     

    尖っている、と言えばいいのか、枠というものがあって壊しているのか、小説というものを追求しているのか、一回読んだだけでは簡単に感想を書けないというのが正直なところだ。

     

    自殺を前提にして、遺書として書き始めた作品群だそうで、読むと納得する世界観を感じた。

     

    身体の中から溢れ出るという執筆だったのではないだろうか。

     

    百篇にあまる小説を破り捨て、この本一冊を作るためのみに生まれた、と本人が言っている。

     

    驚くばかりである。

     

    今まで読んだ太宰作品の中で一番疲れたと感じたのは、この一冊の本に込められた力が巨大だからであろう。

     

    作家が言っている。

     

    「『晩年』一冊、君のその両手の垢で黒く光って来るまで、繰り返し繰り返し愛読されることを思うと、ああ、私は幸福だ」

     

    また時を経て、もう一度はじめからページを捲ってみよう。

     

     

     

    窓を開けて空を見ると朧月夜。

     

    はっきりと見えないからこそいとしく思える。

     

    BOBI

     

    category:小説 | by:bobi kazunaricomments(0) | -
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