『狼たちの午後』

2019.04.03 Wednesday 22:10
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    役者を目指すきっかけになった映画と言われたら迷わず挙げる作品を先日、映画館で鑑賞出来た。



    1990年、ニューヨークのグリニッジビレッジに住む友人テルの家に遊びに行った時を今でも鮮明に覚えている。

    「カズさん、今からビデオ観るんですけど一緒に観ます?」

    「何の映画?」

    「『DOG DAY AFTERNOON』です」

    始まってから最後まで、ブラウン管の中とは対照的に俺は微動だにせず、煙草も吸わず、ただ画面に食い入っていた。

    映画というものに対する考え方が変わった一日であり、一本だった。


    それから何本もテルに勧められる作品をブロックバスターで借りて観て、映画館にも足繁く通った。


    観ているだけでは物足りなく、役者の学校HB STUDIOに体験入学することにした。

    「俺も一緒に行っていいですか?」

    そう言ってテルは付いてきて、俺が演技クラスに参加しているのを見学していた。

    終わった時にテルは言った。

    「カズさんの行くべき道はここにあるじゃないですか」


    興奮した二人は、バーに行き、止めどもなく溢れる言葉の合間にビールと落花生を口に放り込んで夜中まで語り合った。


    この映画は1972年8月22日に起きたブルックリンで実際に起きた銀行強盗事件を基に、社会派作品の巨匠シドニー・ルメットがメガホンを取り、『ゴッドファーザー PART2』の翌年アル・パチーノを主演、同作品で頼りない兄貴役を演じた早くしてこの世を去ったジョン・カザールが相棒役として出演した1975年の作品である。

    人間味溢れる主犯の滑稽さと哀しみが織りなす展開と、アル・パチーノの圧巻なる演技が1秒たりとも隙を作らない125分間のジェットコースターのように観るものを釘付けにする本作品をまだ観ていない人は是非!


    このような名作を上演するTOHOの「午前十時の映画祭」、1,100円で観れて良い企画なのに今回の第10回で終わってしまう。

    非常に残念である。

    BOBI
    category:映画 | by:bobi kazunaricomments(0) | -
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