『回想 太宰治』

2019.02.27 Wednesday 21:51
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    評価:
    野原 一夫
    新潮社
    ---
    (1998-05-01)

    JUGEMテーマ:読書

     

    野原一夫氏は高校生の時に太宰治と出会って以来の親交があり、編集者として最後まで、1948年6月13日に玉川上水で入水自殺した太宰治と腰に赤い紐で結ばれていた山崎富栄を6日後、奇しくも太宰治の誕生日である19日に、川から引き上げた人たちの一人である。

    俺よりずっと先輩のSさんは太宰治好きで、その熱が引き寄せたのか、奇しくも野原氏と出会い何度か飲んだりもして、サインしてもらった本があるけど読みますかと聞かれてもちろん首を縦に振った。



    今まで小説を読んで、太宰治という一人を想像していたが、明るさ、もてなし力がある人だなぁと新たなイメージが生まれた。

    しかし、それは内面の裏返しであるのだろうと感じる。


    大学生になった野原氏が書いた小説を持って太宰治に会った時に言われたことが非常に興味深い。

    「小説を書くというのは、日本橋のまんなかで、素っ裸で仰向けに寝るようなものなんだ。

    自分をいい子に見せようなんて気持ちは、捨てなくちゃ。

    文章を書くというのは固い岩に鑿(のみ)をふるうようなものでね、力仕事なんだ。岩は固いほどいい。脆い岩だと、ぼろぼろに崩れてしまう。固い岩に向かって、鑿をふるう。彫りきざむ。少しずつ、少しずつ、形が見えてくる。格闘だ」

    偉大な作家は、何度も何度も数え切れないほど鑿をふるい、彫って彫って、きざんできざんで、最後まで格闘したのだろう。

    太宰さん、あなたは読んだのですか、太宰治という作品を。

    BOBI

    category: | by:bobi kazunaricomments(0) | -
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