『茨木のり子詩集』

2019.02.18 Monday 23:03
0

    JUGEMテーマ:読書

     

    『自分の感受性くらい』

     

    ぱさぱさに乾いてゆく心を

    ひとのせいにするな

    みずから水やりを怠っておいて

     

    気難かしくなってきたのを

    友人のせいにするな

    しなやかさを失ったのはどちらなのか

     

    苛立つのを

    近親のせいにするな

    なにもかも下手だったのはわたくし

     

    初心消えかかるのを

    暮らしのせいにするな

    そもそもが  ひよわな志にすぎなかった

     

    駄目なことの一切を

    時代のせいにするな

    わずかに光る尊厳の放棄

     

    自分の感受性くらい

    自分で守れ

    ばかものよ

     

     

    この詩を知って、すぐに購入した。

     

    谷川俊太郎選ということで手に取ってページを開くことなく。

     

    茨木のり子、素晴らしい詩人。

     

    対象最後の年に生まれ、平成半ばまで、その時代、時の人々の生活と普遍の人間の心を、様々な言葉という色で描き上げた作品を発表してきて、今読むことでも褪せずに刺さり、包み込み、たおやかに横たわり、想像の力をふるわせてくれる。

     

    詩集は持ち運ぶのが一番合っている書物の気がする。

     

    好きな時に、好きなところを広げて、短くも深く色鮮やかな小旅行が出来る。

     

    BOBI

    category: | by:bobi kazunaricomments(0) | -
    Comment








       

    Calender
       1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031 
    << May 2019 >>
    Selected entry
    Category
    Archives
    Recent comment
    Recommend
    Recommend
    Recommend
    Recommend
    Recommend
    Recommend
    Link
    Profile
    Search
    Others
    Mobile
    qrcode
    Powered
    無料ブログ作成サービス JUGEM