『桜桃』

2018.09.03 Monday 19:15
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    『人間失格』と同時期の短編小説である。

    最近読んだ短編は全て太宰治が死を選択する前の2,3年間のもので、本作品は特に寸前であるためその色が濃く現れている。

    作家自身が、この小説は夫婦喧嘩の小説である、と断言しているように、『おさん』と同様に妻と子供達のことに触れ、ダメな父親である罪悪感を吐露している。

    当時贅沢品なさくらんぼを子供たちには食べさず、まずそうに食べては種を吐き、「子供より親が大事」と虚勢の言葉を呟く、このことにどれだけ自分自身を責めているのかが伺える。

    さくらんぼが二つの実のつながりとして、家庭をイメージしたのは自分だけだろうか。

    BOBI

    category:小説 | by:bobi kazunaricomments(0) | -
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