2023.07.12 Wednesday
出来る人はする
千葉の社会支援センターへのコミュニケーション・ワークショップへ向かう品川駅で、ルーティンの立ち食いそばを食する。
最近の物価上昇に伴ってだろう、500円に値上げしていた。
「暑いのにありがとね」と、スタッフのHさんと月に一回の世間話が始まる。
最近は電車がよく遅れると言うので、それも暑さが関係しているんだろうかと返す。
実際今日も湘南新宿ラインの遅れのせいで、乗車する横須賀線も10分遅れて発車した。
一本早めになる予定で家を出て正解だった。
それは以前横須賀線が遅れたことで、千葉から八街へ向かう総武本線に乗れず、授業を一コマ出来なかったことがあったので、以来そうしている。
話はカウンターでのやりとりだが、新たなお客さんが入ってきてHさんはまた「暑い中ありがとう」と迎え、お客は「そばで」と食券を出した。
Hさんは注文を繰り返すと、その客は「ありがとうございます」と言ったので、Hさんは「こちらこそ、ありがとうございます」と応えた。
何気ないことだが、なかなか出来ない。
一流レストランならともかく、食べることだけに来た客と、素早い時間で調理する店員でそんなコミュニケーションが出来るのはすごい。
いや、本来は普通のことなのが、今はすごいことと思えるようになってしまうほど、人々の関係は希薄している。
相手の言ったことをしっかり聞いて答えるということ。
いろいろな店では決まった接客トークがあり、それをどんな客が来ても繰り返す。
店員の言った意味がわからないから質問すると、同じことをもう一度言う。
つまり店員は自分のトークしか考えていないのだ。
年寄りや幼い子といった自分と違う世代の人でも、話すスピードや言い方も同じ。
それなら機械でよくなる。
欲しいものをクリックして人とも合わずに手に入るのが当たり前になり、店舗ではセルフレジが普及してきた今、店員対応はその違いを見せなければいけないのではないか。
なぜならサービス業だから。
コミュニケーションは理屈じゃない。
人と接して学んでいくもの。
さあ、今日はどんな人たちと楽しい時間を過ごすことになるだろう。