2023.08.30 Wednesday
舞台にて
JUGEMテーマ:エンターテイメント
観劇で中目黒へ。
特攻隊の物語で、友人のオペラ歌手美希ちゃんが歌う。
今年の夏は8月6日の8時15分に黙祷をし、「私たちのできること」に感動したこともあって、感慨深く鑑賞した。
芝居は能楽、和琴、お囃子とが融合し、奥深いものに仕上げられている。
映像や美術、小道具を使い、数多い転換を効果的に行なっていたと感じた。
特攻隊というと、やはり亡き今井雅之氏の『ウインズ・オブ・ゴッド』を思い出してしまう。
舞台の内容とはまったく関係ないのだが、指定席というものに、最近はあまりいい思い、得をする感覚がない。
映画もそうだが、自由席がいい。
なぜなら、自分で席を選べるからだ。
映画館はまだ、周りの状況を見て自分で決められるが、舞台は主催側から与えられる。
今日、座った席の左側の初老は見た瞬間に嫌な予感がした。
ハット、中折れ帽をかぶって座っていたのだ。
つばのないものはいいが、後ろの人の視界を妨げないためにも、帽子は脱ぐものではないかと思う。
案の定、その人は芝居が始まっても脱がなかった。
そして、途中何度も脱いでは頭をかき、またかぶる。
だったら脱げばと思う。
面白いのは誰も見ていないのに、しっかり調整しながらかぶっていたことだ。
さらに、足を組んで私の足にぶつけても知らんぷり。
さすがに2回目に強くぶつかったときは手をあげて謝ってくれた。
そして右隣の人は、こちらも初老の男で、後から座った。
この方もハットをかぶっていたが、始まると脱いだ。
よくわかってる、と安心したが、臭いが気になってきた。
タバコの臭いが強いのだ。
劇場は顔の左右に透明な仕切りでコロナ感染対策をしていたが、マスクをした、もってて役に立った。
今日は大丈夫だったが、前の人が座高が高くて見づらいということもよくある。
だから、自由席が好きだ。
観ること自体が自由なのだから。
そういう私も、自分で主催した舞台では何度か指定席制にした経験はある。
それはチケット管理と場内整理が楽になる、すなわち主催または劇場側の利便性である。
私は誓う。
今後自分が作る舞台は自由席のみ、と。
そう言いながら、長らくプロデュースしていない。
今日劇場を出て思ったことは、やはり舞台はいい、ってこと。
美希ちゃん、ありがとう。