『パラサイト 半地下の家族』

2020.02.16 Sunday 13:47
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    JUGEMテーマ:映画

     

     

    「米国アカデミー賞が変わった」とあるコメンテーターが言っていた意味が分かった。

     

    この作品を選んだという、アカデミー協会員の資質の変化である。

     

    カンヌ映画祭でパルムドール受賞は納得できるが、今までのアカデミー賞なら獲らなかったと思う。

     

     

    低所得の家族が、とあるきっかけで裕福な家庭と繋がり、寄生していくお話。

     

    これから観る人がいるだろうから、あまり情報を与えない方がいいですね。

     

    よく出来ているし、面白いです。

     

     

    昔にドラマの収録中の休憩時間に、今は亡き名優蟹江敬三さんが私に聞いてきました。

     

    「映画はどんなのが好きなの?」

     

    「ヨーロッパのものを良く観ます」

     

    「この前観たんだけど、韓国の映画は面白いね」

     

    「何て作品ですか」

     

    蟹江さんが教えてくれたのが『オールド・ボーイ』ともう一つがポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』でした。

     

    その日のロケが終わってから、ビデオ屋へ行って二本鑑賞し、翌日のロケで蟹江さんと話しました。

     

    あのポン・ジュノ監督の最新作ということで、観に行こうとしていたら受賞していました。

     

    蟹江さんは天国で観ているだろう。

     

    「蟹江さん、面白いですか」

     

    BOBI

     

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    『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』

    2020.02.05 Wednesday 23:05
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      気になっていた作品を観てきました。

      世界でベストセラーになっている小説、三部作の完結篇が出版されることになり、各国の翻訳家が秘密の場所に集められて作業に入る、という始まりのミステリー映画。

      実際にあった「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの『インフェルノ』の出版のときに、流出を恐れて翻訳家を集めたということをヒントに作られたという。

      たしかに、内容が漏れたら大問題であるから、そうせざるを得ないのは分かる。

      作業が始まっていくうちに、謎の人間から、段階的に世間に流すと出版権のある男に連絡が来始める。

      ここから誰か内部に、9人の中に犯人が、もしくは共犯者がいるという疑いが生まれ、殺人が起きてしまうのだ。

      よく練られた脚本であり、オープニングの映像も、あとで「そういうことか」と気がつく。

      なかなかの作品でした。

      犯人が分かった上で、もう一度観てみたいと思う。

      BOBI
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      今井雅之さんを偲んで

      2020.02.02 Sunday 23:05
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        JUGEMテーマ:映画

         

        観させていただきました。

         

        『THE WINDS OF GOD』

         

        後輩がこの映画の上映委員会の代表として動き出したので、昨日銀座へ。

         

        自分が演技の勉強を奈良橋陽子さんに教わり始めたときに、舞台版が真っ盛りだった。

         

        1995年の陽子さんが監督した作品『THE WINDS OF GOD』が上映された。

         

        その日は陽子さんのクラスを受け、舞台挨拶があるという初日で、一緒に劇場に観に行った。

         

        今回見た作品はそれとは違って、その10年後に今井さん自身が監督した作品。

         

        大きな違いは世界に発信した映画なので、全編英語のセリフ。

         

        設定も少し変えてあるが、根本的な部分は変わらない。

         

        アメリカ人の漫才師が交通事故でタイムスリップした先が第二次世界大戦中で、重傷を負った特攻隊員の体に魂が移ってしまったという始まり。

         

        内容は詳しくは書かない。

         

        それは観たものが、何を感じ、どう生きていくかを考えて欲しい、と今井さんが思っていると考えるからです。

         

         

        誰も持っていない、強く真っ赤な炎が消えてしまって5年が経とうとしている。

         

        今井さんとは、今井さんの兄貴的存在のあつしさんに連れられて、舞台を観た後に挨拶をさせていただいた程度しかない。

         

        それでも、出会えたことに感謝すると同時に、こうして再会させてくれた後輩との縁の強さを感じる。

         

        ナイスな後輩とアメリカで出会って32年、必然の出会いだったのだ。

         

         

        上映会はこれから各地を回るそうです。

         

         

        今井さんは今頃、空を自由に飛び回り、沢山の名優を集めて、熱い映画を作っていることでしょう。

         

        たまに近くに来ている。

         

        昨日は間違いなくいらっしゃいましたよね。

         

        BOBI

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        『タクシードライバー』

        2020.01.31 Friday 10:28
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          JUGEMテーマ:映画

          久しぶりに鑑賞した。

          『ゴッドファーザー part2』の2年後、ロバート・デ・ニーロという俳優がさらに世界に名を馳せた。

          マーティン・スコセッシという監督、ジョディ・フォスターやハーヴェイ・カイテルといった役者も。

          始まりとは反対に、音楽家バーナード・ハーマンの遺作となった。

          カンヌ映画祭の最高賞、パルムドールに輝いたのが1976年、今から44年前。

          不変の社会構造と人間の根本的資質が、ニューヨークという街で感覚を刺激しながら描写されていく映像に心を揺り動かされていく。

          デ・ニーロは役作りのために、実際にタクシーの運転手として働いたという。

          ニューヨークのタクシーと日本のタクシーの大きな違いは、今はどうなっているか分からないが、サービス業という要素の差である。

          まず、ドアは自分で開けるということ。

          言葉遣いはお客というより友達な感覚。

          私は心地良かった。

          安いし。

          どんなタクシーに、運転手に当たるか分からない。

          それによって、人生が変わることだってある。

          この映画は、まさにそうである。

          運転手も、運転手に出会った人も。

          ベトナム戦争帰りの元海兵隊員が、夜も眠れず、何かしたいものもなく、タクシードライバーの職に就く。

          退廃した街に蔓延る悪を浄化したいという正義感が彼を突き動かしていく。

          そんな暗黒だからこそ天使を見つけた喜びは大きく、救いたいと思い、行動し始める。

          自分の中にも住んでいる魂だが、彼のような行動を取ることはできない。

          この映画で有名なセリフ「You talkin' to me?」は即興で生まれたので、台本に無い。

          ポール・シュレイダーの英語の台本を持っているので、今回は照らし合わせながら観た。

          最高にかっこよく記憶に残ったシーンである。

          このセリフは「アメリカ映画の名台詞ベスト100」で10位。

          先日二度観た『アイリッシュマン』もそうだが、まだまだ、名作を残してくれるであろうデ・ニーロを楽しみにしています。

          BOBI

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          『家族を想うとき』

          2020.01.30 Thursday 00:05
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            イギリスの巨匠、ケン・ローチ監督の最新作。

            国の政策、労働者の階級、貧困の苦しみを描き、投げかけてくる作品。

            原題は『Sorry We Missed You』

            これは、この作品中で、主人公が働く宅配便のドライバーが使う「不在票」のメッセージ。

            それが、この内容に合っている。

            家族の誰もが、家族の一人を気にしている、心配している、愛している。


            昔に、ディレクターを目指している若い知り合いと映画の話になり、どの監督が好きかと聞くと、「ケン・ローチ」と答え、初めてその名前を知った。

            政治を、世の中を、人々を幸せな方向へ芸術という方法で変えようとする、真の芸術家だ。


            今日、父親と一緒の時間を過ごした。
            何を話すわけでもなく。

            生きていてくれて、ありがとう。

            BOBI
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            『リチャード・ジュエル』

            2020.01.28 Tuesday 23:16
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              クリント・イーストウッド監督を「トーンの魔術師」と呼ぼう。

              本作で一番感じたことは、暗と明を使い分ける、光の演出が素晴らしい。

              ただ、絵としてのトーンではなく、良心と悪心、正義と不義、厳しさと優しさ、美しさと醜さといった、人間の心の中が表現されている。

               

              はっきりとしたものから柔らかいもの、微妙なものと使い分けていることで、余計なセリフが排除されて奥行き深い心情が語られてきた。

               

              取り扱ったテーマも、実際に起きた事件を元に、「信じる」という、誰にでもありながら、揺らいでしまうものである。

               

              1996年のアトランタ・オリンピックが開催される中、近くの音楽イベント会場で起きた爆破事件。

               

              そんなことがあったなんて知らなかった。

               

              正義感が強く、人を守りたいと警察官に憧れた青年リチャードが、警備員で働いているときに、見つけた不審なバッグが爆発する。

               

              英雄と称えられたが、FBIは第一発見者であるリチャードを疑い、スクープを欲しがる地元の新聞会社が確実性もないまま発表したことから、彼の毎日は地獄に落ちていく。

               

               

              メディアの力は、トランプの「フェイクニュース」騒動からより一層、問題視されることである。

               

              私も3.11から信じられなくなったりした。

               

              そうさせてしまうのは、名声、権力に群がるからであろう。

               

              この事件も、一人の女性記者が、女という武器を使ってFBIから情報を取り、強引にでも他者を抜き、会社の中でも賞賛を浴びる。

               

              そういう奴らは、人のことなんてお構いなし。

               

               

              息子を信じる母役がキャシー・ベイツだが、素晴らしい演技で心を動かされた。

               

              自分には、恐ろしいストーカーの『ミザリー』(本作品でアカデミー主演女優賞受賞)がいつまでも残っていたが、今回で払拭された。

               

              ちなみに、今回の役は「バーバラ・ジュエル」だが、ニックネームとして「BOBI」と呼ばれている。

               

              音ならまだしも、字幕で「ボビ」と出るのは初めての体験で、悪い気にはならなかった。

               

               

              他の俳優陣もサム・ロックウェルをはじめリアリティが根付いていて、ストーリーに深みを与えていた。

               

              特に、先に紹介した、問題の発端である、女性記者を演じたオリビア・ワイルドが良い。

               

              前から好きな女優であるのに、今回は嫌な女だと思わせてくれるのが見事。

               

              観る人がいるだろうから書かないが、彼女の変化を良いところで終わらせる脚本、監督の力が心地良い。

               

              彼女に関していえば、10年前に「セクシーな女優」で1位になっている女性だが、ラブシーンとか無くて、物語の緊張性が損なわれなくて流石イーストウッドです。

               

               

              本当に毎回素晴らしい映画を作るイーストウッド監督には尊敬はもちろん、脱帽します、参りました。

               

              レオナルド・ディカプリオもプロデュースに参加している。

               

              しかし、興業収益は監督作品で異例の低さだそうです。

               

              監督には変わらずこのまま優れた作品を生み出していって欲しいです。

               

              人を超えた地球のトーンを、平和の色合いに変えていく魔術師として。

               

              ボビ

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              『スターウォーズ9』

              2020.01.15 Wednesday 11:18
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                『スカイウォーカーの夜明け』、やっと見ました。



                一応一区切りとしての見応えでした。

                こうなる、これを言う、と分かっているけど感動させる、見事ですね。


                壮大なスケールだけども、基本は極々小さなこと。

                共生していくために他を尊重して愛を持つ。

                戦いをしないでこういう映画は作れると良いなあ。

                平和のために血を流す必要は無いというもの。


                イランとアメリカを軸に恐れることが溢れている今、我関せずと思ってても、わずかな瞬間で地獄の扉は開かれる可能性は大きい。


                闘う、ということは己であるということを、こうした映画から感じられる人が多くなることも平和の一歩だろう。

                誰にでもある、ダークサイド。

                誰もが持つ、勇気という名のフォース。

                BOBI
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                再び

                2020.01.12 Sunday 23:54
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                  観てきました。



                  『アイリッシュマン』です。

                  先月に観て、もう一度観たいと思っていたら、叶いました。

                  沢山の登場人物が絡んでいるので、逃してしまった情報があったのを回収したら、さらに面白く鑑賞出来ました。

                  もう一回観たいなぁ、とまた思いましたね。


                  話は、上映前のことに変わりますが、写真の右上に女性がいるの分かりますか。

                  『もぎりさん』です。

                  今日、久しぶりに観れて良かったです。

                  これはキネカ大森を舞台にした先付ショートムービーで、片桐はいりさんが主演。

                  なんと片桐さんは、有名になる前に今のシネスイッチ銀座で、もぎりのアルバイトをしていたそうです。

                  たった2分ですが、映画好きには嬉しい心温まる作品です。


                  帰りにまた、別の種である、映画の告知に気になりました。



                  AV監督村西とおる氏のドキュメンタリーです。

                  どんな映画も、素晴らしい。

                  BOBI
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                  『レッド・ライト』

                  2020.01.11 Saturday 20:17
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                    JUGEMテーマ:映画

                     

                    デ・ニーロの作品は全て映画館で観るようにしてきたが、最近は見逃しがある。

                     

                    これはその一つ。

                     

                    超能力者のデ・ニーロというのはなかなか興味深い役。

                     

                    デ・ニーロには隠れた狂気が潜んでいる。

                     

                    それは『タクシー・ドライバー』のトラビスにはじまり、『ケープフィアー』や『ファン』だったり、『グッドフェローズ』でカウンターで見せたジミーの笑顔である。

                     

                    本作品の彼は目が見えないという役だが、狂気はさらに増す。

                     

                    『フランケンシュタイン』の時は、目しか表現ができなかった。

                     

                    クリーチャーといわれる人間の作り出した怪物が、言葉を使えず、コミュニケーションを取るが、その目に優しさや悲しさを漂わせていた。

                     

                    「現実性より真実性というリアリティ」を教えられた。

                     

                     

                    今、真実性というフィクションでアメリカとイランの戦争が始まることを恐怖心と共に窺っている。

                     

                    現実性がないことを祈りながら。

                     

                     

                    超能力というものが存在して、修復不可能となった人の気持ちを繋ぐ、平和に導く力を発揮してくれたら嬉しい。

                     

                    BOBI

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                    ルキノ・ヴィスコンティ

                    2020.01.09 Thursday 19:28
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                      『ベニスに死す』のラストシーンが印象的で、リド島の砂浜へ船で渡ったのが30年前になる。

                       

                      思い起こすと、ヴィスコンティ監督の作品はその一作と『郵便配達は二度ベルを鳴らす』しか観たことがなかった。

                       

                      そして、今回二つの名作を観ることが出来た。

                       

                       

                      はじまりから狂気性がスクリーンに漂い、こんなにも物語の展開に胸が騒いだ作品は今までに無いほどだった。

                       

                      教授と呼ばれる、絵画の収集家のもとへ現れた若者たち、その中でも一人の美青年によって、静かに余生を過ごすことが変化する。

                       

                      ヴィスコンティ自身がバイセクシャルということで、『ベニスに死す』もそうだが、綺麗な顔立ちの青年、ヘルムート・バーガーはイブ・サンローランの衣装を纏い美しさを放っている。

                       

                      その14年前の美青年はアラン・ドロンである。

                       

                       

                      こちらの作品が私は大好きだ。

                       

                      はじまりは『ゴッドファーザー』を彷彿する。

                       

                      もちろん、こちらの方が先である。

                       

                      同じイタリア人のコッポラは影響を受けたのだろう。

                       

                      彼だけでなく、多くの世界の監督はそうだったと思う。

                       

                      音楽がニーノ・ロータだからさらに結びつく。

                       

                      正月に『ゴッドファーザー』を3部作続けて観たばかりだから、かなり深く繋がった。

                       

                      こちらも五人兄弟という話だ。

                       

                      原題は『ロッコと彼の兄弟たち』

                       

                      父親が亡くなり、イタリア南部の田舎から、ミラノという都会に家族で出てくる。

                       

                      生活、いや、生きていくために兄弟が足掻きながら、街に浮遊する欲望に飲まれ、もがき最悪の結果を招き起こす。

                       

                      それでも希望は捨てない。

                       

                      自分がダメなら弟だけでも。

                       

                      どん底にいる娼婦に投げかけるロッコの言葉。

                       

                      「人生なんて考え方一つだ」

                       

                      「悩んでも始まらない」

                       

                      自分の悩みの前に、今日生きていけるのかが問題であり、やりたいことではなく、やらなければならないことで一日が過ぎていく。

                       

                      それに比べれば、やりたいことができる私ははるかに恵まれている。

                       

                      そんな中で不満や悩みを抱えるなんて贅沢なのだ。

                       

                       

                      このロッコ役がアラン・ドロンである。

                       

                      初めて観たのは子供の頃のテレビのCMだったが、素晴らしい俳優であることをあらためて知り感動した。

                       

                      かっこいいというのはもちろんだが、この人はかっこいいというときにかっこいいのだ。

                       

                      ずーっとかっこいいんだと、物語の展開を邪魔するのが、アラン・ドロンは役として一人の男で見せていて、ここでかっこよく見せて欲しいというところで見事にかっこよく魅せる。

                       

                      スターの中のスター。

                       

                      『太陽がいっぱい』と『冒険者たち』がまた観たくなる。

                       

                       

                      どんなに厳しい風が吹いてこようと前に進む。

                       

                      177分に1秒とも無駄のない、勇気を与えてくれた傑作でした。

                       

                      BOBI

                      category:映画 | by:bobi kazunaricomments(0) | -

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