『エンドレス・ポエトリー』

2017.12.14 Thursday 12:09
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    「その存在は完全な光」

    生きることを力強く肯定してくれる言葉だ。

    マジック・リアリズムともいわれる手法でのアレハンドロ・ホドロフスキー監督の最新作を朝から観ました。

    撮影がクリストファー・ドイルということもあって美術的映画としても気になっていたところで、先日映画の師匠テルから今年一番の映画、俺には是非観て欲しいと言われたので絶対観るぞと期待大にしたらそれを上回る作品でした。

    アレハンドロ・ホドロフスキー監督は精神世界の探求者と言われるだけあって、哲学的、文学的な表現で、劇中に出てくる「詩とは行為である」というセリフに納得する。

    演出が舞台的であるのが刺激的な効果をもたらしている。

    マルセル・マルソーとメキシコで100本以上の芝居を演出したということをしり納得。


    役者陣も息子のアダン・ホドロフスキーしかり皆個性的だ。


    特にパメラ・フローレスというオペラ歌手が母と真っ赤な髪の女性詩人の二役をしていたことを知って驚いた。


    息子アダン・ホドロフスキーが監督に言われたことはとても参考になる。
    「常に目を大きく開くこと」
    「歩くだけでも観客が目をそらしてしまわぬような肉体的な表現が必要」

    前作の『リアリティのダンス』も観てみたい。

    これぞ芸術の集大成、すなわち「映画」だ。

    BOBI
    category:映画 | by:bobi kazunaricomments(0) | -

    泣くねー

    2017.11.15 Wednesday 19:30
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      大事なことは挑戦をし続けること 諦めるな 諦めるな

      映画の中で歌われている歌詞だが、それを実行した男と引っ張っていった猫のお話、『ボビという名の人間』、違う、『ボブというの名の猫』



      猫、実際の話、と知った時にすぐ観たかったが、銀座シネスイッチで逃してしまい、今回はキネカ大森で。

      この映画館、西友の5階にあり、思ったりより大きめのスクリーンでしっかりしてた。


      作品は、歌手志望だった男が薬物中毒になり、父親にも、誰からも見捨てられながらも更生を目指しては失敗する中、一匹の猫が訪れることから人生再起の道が開き始める。

      人はいつからでもスタート、そう信じてきたからこういう映画、事実を知ると励まされる。

      同時に、人は一人では生きていけないと感じ、親をはじめ周りの人々に感謝です。

      ありがとうございます。


      天国からベラは僕のことを見てるのかな。

      とても楽しかったよ。

      ありがとう。



      BOBI
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      『ゆらり』

      2017.11.07 Tuesday 22:20
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        日曜日の夜にアップしたと思ったらしていなかった!

         


        映画は監督のものと思っているので、監督がどういう趣向かと分かればそれに出来る限り応え、その範疇で自分らしさを出せたらと思うので、今回のドラマ撮影で監督とコミュニケーションを取った。

        その中で監督の作品が昨日公開されたということを聞き、池袋シネマ・ロサへ。



        http://yurari-movie.com

        『ゆらり』

        家族、それも親子という永遠なるテーマのヒューマン・ファンタジー作品。

        時が戻せたら大切な人に伝えたかったことって誰もがありますよね。

        自分も20年前に亡くなった母に言っておきたかったことはいっぱいある。

        聞きたかったことも。


        大切な人には生きている今、伝えていきたい。




        終演後にトークショーがあり、次はいつ会えるかと思っていた横尾初喜監督が登壇されて再会出来た。



        BOBI

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        『ダンケルク』

        2017.10.25 Wednesday 00:51
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          主演クリスチャン・スレイター、パトリシア・アークエット、監督トニー・スコット、脚本クエンティン・タランティーノと言えば『トゥルー・ロマンス』

          この映画で初めて知ったドイツ出身の作曲家ハンス・ジマー。

          それと『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督の映像が融合するとなったら観ない訳にはいかない。

          それも実話となると興味がさらに湧く。


          第二次世界大戦でドイツ軍に追われたイギリス兵達が降伏寸前のフランス領ダンケルクの海岸に追いやられたところを、イギリスから一般の船を含めた何百もの船がダンケルクに向かい、33万人の兵士を帰国させた「ダイナモ作戦」の話。

          鑑賞のコメントは大きく別れていたが、僕は先に挙げた監督と音楽家に期待して観に行った。

          結果は素晴らしいと感じた。

          大きい画面で迫力ある音を感じて体感する、こういうのが映画だろうと。

          主役とかストーリーの展開とかが第一ではなくて、起きていく一つ一つのピース、モーメントの繋がりに想像力を使って観ていく。

          それは体感しているようだった。

          実際に駆逐艦が攻撃され沈没していくとき重油が海に流れ出し、船の爆発を避けるために兵士が泳いでいるシーンでは、油臭くなり、劇場内に臭いを流しているんじゃないかと思った。


          また、攻撃される側ばかりで攻める側のドイツ軍はほとんど出てこないのも戦争ものでは今までにあっただろうか。

          一定して同じ側にいることでも臨場感が続く。


          先にピース、モーメントと書いたが、この作品は3つの柱で出来ている。

          「防波堤・1週間」、「海・1日」、「空・1時間」、と3つの異なる場所での時間の経過が映画上映時間106分に値する。

          時間軸をずらして見せて、それが終盤に同時刻の3つが重なるというクリストファー・ノーラン得意の見事な構成。


          迫力がある戦場シーンから始まるが、美しいシーンが訪れるのが本当に綺麗で平和を象徴している。

          海が舞台ではあるが映像美としてのブルーが綺麗だ。


          初めに書いたハンス・ジマーの音のマジックは音楽であり音、それも絶えることなくなり続ける。

          最初は最近よくこういう大きな音量で低音出すやつか、と思ったことを恥じた。

          その音が止まる時が来るのだが、その時に「今」を感じる。

          音はその瞬間を表し歴史の中に誘っていたようだ。


          公開当時IMAXで行われていたのを観れずに残念だが、映画館で観れて良かった。

          BOBI

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          『あなた、そこにいてくれますか』

          2017.10.21 Saturday 00:37
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            今月14日に公開された韓国のラブストーリー映画を有楽町で観ました。

            原作は世界30カ国でベストセラーとなったフランスの作家、ギヨームミュッソの『時空を超えて』

            その題名が示すようにタイムスリップの話。

            死ぬ前にもう一度愛した人に会うというストーリーは良くある作りだが、工夫があって飽きずに展開を追って行けた。

            説明過ぎないシーン、セリフが心地良かった。


            『目に見えるものより、見えないものの方が信じられる』というセリフが感慨深い。


            映画の冒頭、主人公は小児外科の医師でカンボジアの山奥から半年に一度しか来ないヘリで帰ろうとしたときに、口唇裂の子供を手術するためにヘリから降りるシーンで始まる。

            村人に感謝されると「仕事をしたまでです」と答える。

            「仕事」って働いてお金を稼ぐことではないとあらためて認識させられた。


            ほんのりハッピーエンドなのって良いなぁ。

            BOBI

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            パターソン

            2017.10.18 Wednesday 21:15
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              やっと観れた。

              ジム・ジャームッシュ最新作ということで期待しつつ、それに答えてくれました。


              主人公パターソンの彼女が言う。

              「歳をとったらチャレンジが必要」

              その通りだと思う。

              安定してゴールを見ていくよりも、無限に広がる可能性に今までの生きた経験を使って新しいものに触れていく。

              永瀬正敏が別れ際に送る「アーハン」はそう言っているようだ。


              主人公の名前が「パターソン」で、場所はアメリカ、ニュージャージー州のパターソン市。

              僕がアメリカのラザフォードに住んでいた時、ニューヨークからの帰りのバスがパターソン行きだった。

              友達が乗り過ごして終点まで行ってしまった時に怖かったと言っていたのを覚えている。

              そのバスの運転手が主人公の仕事で、詩を書くことが趣味、いや詩人になりたい。

              なのに、誰にも読まない、同居する彼女にすら。

              10歳位の女の子に出会ったら自分を詩人だと言う。

              日本人の男性も詩人だと言う。

              でもパターソンは言わない。

              今彼は詩人になった。


              少し内容的なことを書いてしまったが、物語というより、その存在の描写に楽しんでもらえる作品。

              自分の想像で、詩で、観ていって欲しい。

              きっとジャームッシュ監督もそう思っているのではないだろうか。



              始まりのクレジットロールの文字がスカイブルーを使っているんだが、その青がとても綺麗。

              そして、それが主人公が着るバス運転手の制服につながる。


              この前タイトルは原題でいいんじゃないと書いたが、まさにこれがそうだ。

               

               

              作品中に出てくるウィリアム・カーロス・ウィリアムズという詩人は調べてみるとラザフォード出身とある。

               

              僕はそこに住んでいたんだと思うとまた観に行きたいと思った。


              BOBI

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              『50年後の僕たちは』

              2017.10.13 Friday 21:20
              0


                邦題ってほんと要らないと思う。

                『tschick』、「チック」が原題で確かに意味が分からないかもしれないが、人はタイトルだけで観るかどうか決めるだろうか?

                余計な情報になるなら原題のままでいいと思う。

                期待しないで映画の説明文を読んでみると、ドイツでベストセラーになった小説を映画化と書いてあったのでそれなりに楽しめるだろうと観たらメチャメチャ面白かった。

                14歳の少年が一人の変わった転校生と出会うことで始まる奇想天外の夏休み。
                生きる上で無限に広がる可能性、出会いで感じる人の温かさ、思春期に芽生える恋心、何よりも勝る友情、社会に染まらないアイデンティティを感じて繰り広げられる冒険旅行。

                人間は欠陥がある生き物だということを受け入れればどんなに楽に自分、そして人に接することが出来るのだろう。

                実に爽快な作品であり、これを原作の活字だけでストーリー追っていったらもっと興奮するのかも。

                BOBI
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                スイス・アーミー・マン

                2017.10.02 Monday 22:25
                0


                  おならをする死体をジェットスキーにして漂流していた無人島から脱出する男。

                  すごい映画を観てしまった。

                  そんな始まり方からもうスクリーンに釘付け。

                  それが満席で1席しか空いてないと言われ、それも一番前の左端から2番目という、いつもの自分なら絶対入場しない条件でも観てみたいと何かに引っ張られていたことだったかと運命的なものを感じる。

                  先日、三島由紀夫のことで形而上学的なことを書いたが、この映画はそれをバカらしい切り口で見せ示してくる。

                  「人間は醜い、みんな醜い部分がある。それを認めればみんな楽しく生きれる」

                  そんなようなセリフがあったが、まさに冒頭の「おなら」がメタファーとして最後まで使われている。

                  「人は要らなくなったら捨てる」

                  それもこの「死体」という登場人物が表している。

                  シーンではゴミを使っていろんなものを作り、夢を見る漂流者と死体。

                  ゴミ、それは人、そして想い出。


                  スイス・アーミー・ナイフは万能ナイフで僕も持っているが、人間こそ何にでも万能で役に立てる道具であると我々へのエールに思えた作品。

                  BOBI
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                  『バイバイマン』

                  2017.08.22 Tuesday 20:22
                  0
                    タイトルがコメディかと思ったがホラーということで観たくなった。

                    インプロ仲間とトークしながら飲んだ昼間のビールが効いたせいか前半は少し寝がちになりながらストーリーを追っていったが、人が死ぬところからは目が冴えていった。

                    大量殺人事件で「名前を言うな、名前について考えるな」と犯人が叫び続けたことが、家に染み付いてそこに引っ越してきた3人の若者たちに取り憑く話。

                    こういうのはDVDで観ると面白さが半減しそうだ。

                    なんでも映画館で観るものなんだけどね、映画は。

                    BOBI
                    category:映画 | by:bobi kazunaricomments(0) | -

                    少しでも知ること

                    2017.08.09 Wednesday 23:05
                    0
                      72年前広島に原爆が落ちた日の翌日である7日、日頃平和な生活で暮らしているのでこういう機会に戦争というものに向かい合ってみようと池袋の新文芸坐に足を運んだ。



                      『映画を通して反戦と平和を希求する映画祭』
                      と題し、日本国憲法施行70周年記念として8月6日〜10、12、13日で行なわれている。




                      月曜日は【軍国主義と戦争】ということで『激動の昭和史 軍閥』と『激動の昭和史 沖縄決戦』の二本立て。

                      二本観れて1,350円。

                      前日は『黒い雨』と『ひろしま』だったので観れなかったことが残念。

                      「東宝8.15シリーズ」というの第4作『軍閥』は堀川弘通監督、笠原良三脚本で、2.26事件から敗戦までの長く濃い時代を新聞記者の視点を巧みに使い133分で描ききっている見事な作品。

                      第5作の『沖縄決戦』は岡本喜八監督で新藤兼人脚本というだけあって、ただの戦争映画ではなく人情味ある素晴らしい作品となっている!

                      どちらも史実に基づきフィクションとなり、名前や場所、数字などは全て実際のものである。

                      ナレーターは次元大介でお馴染みの小林清志。

                      役者陣は小林桂樹、丹波哲郎、池部良、三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、志村喬、岸田森、寺田農、田中邦衛、など名優が勢ぞろい。


                      『軍閥』で特攻隊役の黒沢年男が放った台詞
                      「負ける戦争だからやめる。勝つ戦争ならやってもいいのか?」

                      この言葉は考えさせられる。

                      こうしてあれやこれや不満があったり葛藤している自分なんてなんぼのもんだと思う。


                      282分、4時間と42分、戦争の大きさからしたら塵にもならない時間だったが、触れることが出来たことは大きい。

                      そして、これから自分がどう行きていくかに影響を与える、いや、与えなければいけないものである。

                      BOBI
                      category:映画 | by:bobi kazunaricomments(0) | -

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