納めは癒しで

やはり年の納めは風呂。

 

 

一年よく動いた体をねぎらう。

 

露天風呂に入り、サウナ室へ。

 

すると吉田拓郎の『旅の宿』がかかる。

 

出てから水風呂へ浸かると、15度の冷たさで1分ともたない。

 

外気で整える。

 

2回めのサウナでは中森明菜の『北ウイング』。

 

上がってからは、もちろんこれ。

 

 

終わりははじまり。

 

Hot Water

やることがあって、波も良くないので、今日はあたたかい水へ。

 

最初は露天風呂。

 

足を伸ばし、光る星を眺める。

 

目をつぶってアイデア出しの時間。

 

電気風呂で刺激を与え、座風呂で腰と足の裏をマッサージ。

 

水風呂が冷たい。

 

ウエットスーツ着てても辛いくらい、キンキンに冷えている。

 

Hot&Coldを3セットして引き締め。

 

頭も体も軽くなる。

 

500円でリフレッシュ&メンテナンス。

 

 

帰りにビールを買ったのはいうまでもない。

 

社交場の湯

海は波がいまいちで風呂で楽しむ。


ロウリュウの時間が来たのでサウナの外で待っていると、受付が始まり番号順に入室していった。


予約が必要だった。



露天風呂に入っていると、そのまわりに置かれたチェアから立った一人の青年は座っていた場所にお湯をかけた。


彼は友人に何をやってるのかと訊かれて、「みんなこうしてたから」と答えた。



普通のサウナを出て外の椅子に座っていると、しばらくして隣の金髪青年が立ち上がった。


そして去る前に自分が座っていた椅子にお湯をかけてから去っていった。



銭湯が必需から贅沢に変わって、マナーがわかっていない若者で溢れているのをいろいろな所で何度も見てきた。


タオルを浴槽内に入れたり、後ろの人を気にせずシャワーを浴びたり、数人で足だけ湯に浸かりしゃべって長く腰掛けていたり、他人を意識していない。


ところが今日はそんな青年たちを見て感心した。


むしろ彼らより年上の大人の方がどうかと思うことが多かった。


ある程度浴槽に人が浸かっていたらどうしますか?


ちなみに風呂の種類はいっぱいあり、空いている浴槽もある。


A.他の空いている浴槽に入る。


B.かまわず入りたかった浴槽に入る。


私はA。


リラックスしたいから、自分が入って足も伸ばせなく隣の人と近いのは嫌だ。


同じようにAの人を何人も見た。


でもBの人がいるのも事実。


責めるわけでもないが、お互い環境良くないと思う。


自分も含めてある程度人が入っている浴槽へ、誰かが入ってくると感じたら先に出る。


それはよく水風呂でやる。


熱い体を早く冷やしたいという気持ちがわかるから、近寄ってきたら立ち上がる。


ときには「どうぞ」と声かける。



昔の銭湯は社交場であり大人の社会を学ぶ場。


体を洗う目的は変わり、癒しに来るようになっても、皆同じ目的だろうから、そこには社会が存在するから今も同じだと思う。



下駄箱からスニーカーを取り出し、足を入れる。


開放感を感じるほど、足のむくみが取れたのか快適である。


時計を見たら2時間以上いた。


満月が綺麗だ。










湧き出る

温泉に浸かった。


サーフィンもそうだが、魚座のせいか水の中にいると心地良い。


さらに考え事のときにはアイデアが湧き出る。


露天風呂に入って朧ろ月を見上げながら思案していると、それまで出なかったアイデアが浮かんできた。


上がってすぐにビールを飲みたいところを我慢して、車のハンドルを握る。


途中で買った好物の湖池屋ポテトチップスのパッケージがいつもと違うものだった。



センターに英語表記がある。


「湖池屋は1962年から日本のポテトチップスの歴史と文化を作り出している」


バックのジャガイモ畑と青空の写真は広大な大地で海外にも見えてくる。


これは海外への勝負の現れだろうか。


いずれにしても何かアイデアが湧き出たのだろう。


その湖池屋の方が風呂好きだったら面白い。


いい湯だったが

久しぶりの波乗りは風が強くコンディションが悪いのでやめて、あたたかい自然の湯に浸かることにした。


温泉にもしばらくご無沙汰だったので、新しいところを開拓したら当たりだった。


石と木でほとんどが作られていて、響き渡る水の音を目をつぶって聴いていると森の中にでもいるような気分になる。


そんな時間を過ごせることは、お金を払ったから手に入れられるというものではないと実感する。


トルコの地震で198時間ぶりに救出された兄弟を知ったからだ。


8日と1/4日。


食料はプロテインの粉を尿で溶かし、唇を濡らす程度を一日に1回。


私はそれを知るときにビールを飲んでいて、災害を受けた人には申し訳ないが、温泉上がりののどごしに小さな幸せを感じていた。


自分の身に迫る危機がなければ平和よろしく他人事。


何が起きるかわからない、悲劇は突然襲いかかるからこそ、恐怖の反面、今という一瞬に喜びを求めてしまうのかもしれない。



ベタベタからサラサラ

まだ湿った空気で蒸し暑いが、そんなときは銭湯。



今日はサウナも3セットして、いい汗かいた。


水風呂が気持ちいい。


外へ出ても肌はサラサラ。


小さな贅沢、大きな快感。



梅雨も明けたようで

 

汗を流して心地よい夜風を浴びる。

暑い日はさらに熱いところへ

 

サウナを3セット。

 

ほぼ水風呂のために熱波を受けていた。

 

おかげで外へ出たら夕方の涼風が(本当は熱風なのかもしれないが)心地良い。

 

銭湯は最高のオアシス。

肩から肩甲骨あたりがこっていて、湯に浸かりたくなった。

 

友達も行くということで、二人で街の銭湯へ。

 

スーパー銭湯やスパも考えたが、日曜の午後だと混んでいるだろうと思った。

 

空いているので、露天風呂やサウナを満喫できる。

 

入浴後、雨が降る前の湿った空気も、体がサラサラだし肩こりもとれて気分は爽快。

 

そして、これ。

 

 

立て続けに2本目。

 

BOBI

プロフェッショナルの灯を消すな

理容室は好きだ。

 

小学校のときは理容室。

 

中学からずっと美容室。

 

しかし20年くらい前からたまに理容室へ行くことがたまにある。

 

それは顔剃をしてもらうのが好きだから。

 

あの至極の快感は理容室でしか味わえないからだ。

 

数年前にある夜、オーディションが突然入り、翌日だったから高田馬場で探し回り入った理容室が見事な職人の仕事で、おまけに安かった。

 

結果、CMが決まった。

 

 

昔、恵比寿に自分の劇団の稽古場を持っていたときに数回通った理容店がある。

 

開発に伴った結果だろう、ビルの2階に入ったひっそりとした店で、初老の夫婦でやっていた。

 

恵比寿が発展する前、商人たちの髪の毛を切り顔を剃っていたところだったのだろう。

 

しかし、今はない。

 

後になってわかったことだが、そこはユニクロの柳井さんが通っていたところだった。

 

教えてくれた理容室の若い方が、あそこは腕が良かったと言っていた。

 

 

今年になって入ったところはすごかった。

 

カット、シャンプー、顔剃とフルコースだったが、こちらの要望を完璧に満たし、眉毛や鼻毛、耳毛と毛が生えているところを全てチェックしていき、終わったらカードがカルテの役割をしていて部位のカットの仕方が細かく記されていた。

 

それで2,000円ほどだった。

 

 

今、美容室や理容室もファストが多くなった。

 

もちろんそれは世の中のニーズに合っていることだと思うし、自分が30年前に住んでいたニューヨークではビレッジを中心に広がっていた。

 

日本人特有の職人気質の店はなくならないで欲しいと思う。

 

ザ、「バーバー」としてやっている店もあるが、それは値段が高いところ。

 

そうではない、昔からきっちりと一人のお客を適度な時間内でしっかりとした技術で対応をしていく、そして利益よりもお客さんの満足に喜んでいる生粋の職人魂を一つでも多く残していって欲しい。

 

だから、我々お客が行くことで存続につながる。

 

 

今日、映画を観ようとしたら混みすぎていたのでやめた。

 

何しようかなと思ったときに、暑かったしさっぱりしようかと思い、近くの理容店をグーグルマップでチェックして入ってみた。

 

雑居ビルの2階でエレベーターが開いたら、ソファが並べられていて、一人のお客さんを対応していた店主風の男性に「いらっしゃいませ」と言われた。

 

ザ、「町の理容室」って感じで気に入った。

 

奥さんらしき人が出てきて、担当してもらうことになった。

 

オリンピックの話をして、サーフィンを観たと言っていたので、「僕、やっているんですよ」と話したら、「あれは大変ね、自然と戦うんだものね」と、サーフィンの真意を理解しているようだった。

 

きっと今まで知らなかったスポーツだったのだろう。

 

オリンピックで、そしてカノア選手をはじめ日本の男女選手の活躍がこうして多くの人にサーフィンというものを認知させたことだけでも金メダル級の結果を出している。

 

そんな話をしながらも進み、見事な仕事ぶりを体験した。

 

髪の毛は二度洗い、伸びっぱなしにしていた髭が濃かったからか顔剃も仕上げの二段階。

 

ものすごいで手間がかかったと思うが、たったの2,000円だった。

 

自分を含めて5人の客が出入りしていた。

 

金額と技術を知ったら、またみんなここにくるだろうなと納得した。

 

 

 

良き昭和の空気に触れることができた。

 

「またこっちきたら寄らせてもらいます」と言ったら、「是非よってくださいね、お待ちしています」と返し笑顔で見送ってくれた。

 

大森という下町風情が残るこの街、好きです。

 

BOBI